Passage Tells Project は、街のある1つの通路に焦点を当て、そこで働き暮らす人たちのインタビュー音声から制作される サイトスペシフィック・サウンドインスタレーションです。シリーズ4作目「Passage Tells: Ameyoko」は、今や来訪客の7割が外国人といわれる東京上野の商店街「アメ横」が作品の舞台。様々な国から東京に移住し、飲食店の常連となったお客さんたちの物語が、アメ横の今の姿を描き出します。
新型コロナウイルス感染拡大の状況により店舗営業に急遽変更が生じる可能性があるため、当面の間、事前予約は受付停止、店舗が営業している場合は当日現地でのみ注文可能とさせていただきます。
作品紹介
正月用の食材を目当てに訪れる大勢の買物客。日本の年末の風物詩として親しまれてきたアメ横では近年、昔からある魚屋や洋服屋と並んで、中華料理屋、ケバブ屋、居酒屋といった飲食店が数多く軒を連ねるようになりました。中華料理屋の常連であり、日本に20年以上暮らす中国人男性は「アメ横は私たちにとって懐かしい場所だ」と語ります。様々な出自を持つ人たちが、少しずつ違う「懐かしさ」を求めて集まる街。ここでは、顔も名前も知らない他人同士が、自分の居場所を求めてわずか数百メートル続く飲食店の軒先に足を運び、同じ時間を過ごしています。ただし客層は店によって鮮やかな区別があり、隣り合う店の客同士が交わる機会はないようです。
上野アメ横の立ち飲み居酒屋「魚草」のメニューに書かれた「音楽と酒(1000 円)」を注文すると、客は酒を片手に隠し小部屋へと案内されます。そこでは、アメ横に足を運ぶ無名の常連たちの物語が再生されます。言葉を交わすことなくすれ違っていた「他人」たちの物語に耳を傾けるとき、都会の愛おしき隣人が形を帯びてくるでしょう。
開催日時
公開日
2020年
2月14日(金)から
4月19日(日)まで
時間
平日11時〜20時LO
土日祝11時〜19時LO
所要時間
20分程度
場所
チケット
体験方法
音楽と酒(1000円)を、お店
のスタッフに注文してください。
予約優先です。1度に体験できる
のは1人のみです。お酒が苦手な
方はお茶かお魚に変更可能です。